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最高クラスの軽さとエアロ性能。皆、Rolf Prima のホイールを知っているか!?

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Rolf Prima 社。非マスプロダクツ故、恐らく経営者が魂を売りでもしない限り、メジャーになることは皆無のホイールメーカーだが、その設計思想と、私の熱い思いを少しでも伝えたい!

私は高性能だけれどもマニアックな製品が大好きだ。
なぜなら売ることを最優先に考えられていないからだ。
勿論商売なので、売ることは大事だが、大手には大人の事情が色々あるw

Rolf Prima Wheelsの特徴

ペアスポークテクノロジー

Rolfが持つ最大のパテントと言ってもよく、古くはTREK傘下でVECTORというペアスポークのホイールを造っていた。
その後TREKは、傘下のBONTRAGER社から、Rolfのペアスポーク技術を使用し、暫くペアスポークのホイールを生産していた経緯がある。

シマノもホイールの冠名にDuraAceを与えるまえのWH-7700では、ペアスポーク技術をパクっていたwww

ペアスポーク技術は何が良いのか!?

Rolf Prima日本代理店のJSK CyclingForceの説明ではこうだ。

スポークが均等配置された従来型のホイールでは、テンションの掛かったスポークは、ハブへと真っすぐ向かう方向だけでなく、同時にフランジ外側へ向けリムを引っ張ろうとする力(横方向)が発生します。これをリムのほぼ同じ場所にスポークを一対にすることにより、左右への引っ張る力を中立化させています。もし従来型で少数スポークを組んだとすれば、上述の横方向の力が、リム中心を真値から逸脱させ、テンションの掛かるスポークが不足するホイールになってしまいます。 ペアスポークシステムでは、より少ないスポーク数で、駆動時にしっかりテンションの掛る(pulling spoke)を増やし、強くて軽いホイールを実現しています。

要するに、ペアスポークにすることで、少ないスポーク本数でもしっかり仕事しまっせ!ってこと。

おまけに、同じスポーク本数のフロントホイールよりも、空力的に有利。

ペアスポークのデメリット

縦ぶれが出てしまったら取りにくい事が最大のデメリットだ。
当然Rolfも解っていることなので、リムの精度と剛性を徹底的に上げることで、そのデメリットを打ち消している。

そればかりか、オレ達のやっていることに間違い等ないと言わんばかりに、スポーク本数を減らしているw
TdF6SLでは、驚異の12本。
フラッグシップモデルのカーボンクリンチャーのEOS3では14本と、テンション構造のホイールでは、他に類を見ないスポークの少なさだ。

最高のハブとベアリング

USAメイドのハブは、泣く子も黙る、ホワイトインダストリーズによるOEMだ。
クリスキングと並ぶくらい、私は好きなメーカーだ。
ベアリングもABI社 Zero セラミックか、同社のENDURO スチールベアリングを採用しており、 非の打ちどころが無い。

軽さは正義!

チューブラーリムの軽さは言うに及ばず、Rolfがフラッグシップモデルに据えている、カーボンクリンチャーホイール『EOS3』のこだわりがハンパない。
求める性能のカーボンクリンチャーリムが出来ないから、わざわざ人件費の高いアメリカ本土の自社工場でEOS3のリムを生産している程だ。
その重量たるや、F:545g、R:750gの計1295gとかなり軽量で、チューブラーホイールの重量かと間違える程である。
これだけ軽量に仕上げながら、ブレーキ時の耐熱性能は、最高クラスだ。

著者の愛用ホイール『TDF4SL』インプレッション

スポーク本数が少ない為、頼りなさそうに見えるが、そんなことはない。
ホイールバランスの調整等していないが、75km/hオーバーのダウンヒルでも不安を感じたことはないし、25mmのタイヤを履く限り、ゼブラゾーンのコーナーも全く問題ない。
というか人より速く下れるw

思いっきり何も考えずに力を加えると、より高い駆動剛性のホイールに比べ、かかりの悪さは感じるかもしれないが、常識あるライダーが使用する限り、必要にして十分な強度と剛性がある。

ロードレースにおいて、フレッシュな脚でゴールスプリントが出来よう筈もなく、如何にして脚を残すかを考えれば、プロレベルやそれに準じるパワーでも無い限り、取り立てるような問題ではない。

重箱の隅をつつくと、インナーニップルなので、ホイールにフレが出た時、調整の為、接着されたチューブラータイヤを剥がさなくてはらないので、超めんどくせー!っと思っていたが、多少のクラベルや石畳を走った(←おぃ走るな!w)くらいでは、ビクともしなかったので、早々に調整等必要にならないと、安心して良いだろう。

さすがに、落車して外部からの衝撃が加わった等のトラブルには、スポーク数が少ない分、当然弱い。いくらリムがそこそこ強いとはいえ、構造上仕方がない。

まとめ

軽さとエアロ性能抜きには現代のホイールは語れない。
この2つを満たしつつ、且つ適度な剛性というのが肝だ。

適度な剛性とは何ぞやなどと語ると、フレームとホイール全てを語らなくてはいけなくなるので(それこそ本2冊分くらいになるわw)割愛するが、硬すぎたらしんどいし、柔らかすぎたら頼りない。この両者の絶妙なところが本来誰からも愛されるホイールとして大切で、且つ軽量であり、エアロ性能が良いこと肝だ。
!大事なのでマークしておきま~すw

この落としどころに丁度あって、しかも、マスプロダクツからも外れているRolf Primaのホイールを、少しでも多くのライダーに知ってほしい。
Rolf Prima Japan - JSK CyclingForce

Rolf Prima オススメのホイール

EOS3

Rolf Prima Wheelsのフラッグシップモデルであり、唯一無二の存在の孤高のカーボンクリンチャーモデル。
軽量かつエアロ性能も高く、非常に扱いやすいリムハイトでオールラウンドに使える。
こだわりの自社生産リムで、ブレーキの熱耐性が高い。

重量:F545g、R750g、Total1295g
スポーク数:F14本、R16本
リムハイト:32mm
スポークタイプ:SAPIM CX-Ray / CX-Speed
U.S.A.リム、U.S.A.チタンボディハブ、ABI Zero セラミックベアリング
価格:340,000円(本体価格)

Vigor Alpha Stelth

アルミクリンチャーのミディアムプロファイルホイール。
セラミックコートリム採用でブレーキ面までつや消しブラックという激渋仕様!

重量:F645g、R825g、Total1470g
スポーク数:F14本、R16本
リムハイト:31mm
スポークタイプ:SAPIM CX-Ray
U.S.A.リム、U.S.A.チタンボディハブ、ABI Zero セラミックベアリング
価格:169,000円(本体価格)

Vigor / Silver

クロモリフレームやシルバーパーツにも合う、アルミクリンチャーホイール『Vigor』のシルバーモデル

重量:F660g、R835g、Total1495g
スポーク数:F14本、R16本
リムハイト:31mm
スポークタイプ:SAPIM CX-Ray / CX-Speed
U.S.A.リム、U.S.A.チタンボディハブ、ABI Enduro 鉄ベアリング
価格:129,000円(本体価格)

Elan Alpha / Silver

クロモリフレームやシルバーパーツにも合う、アルミクリンチャーのロープロファイルホイール『Elan Alpha』のシルバーモデル

重量:F580g、R755g、Total1335g
スポーク数:F20本、R20本
リムハイト:22mm
スポークタイプ:SAPIM CX-Ray
U.S.A.リム、U.S.A.チタンボディハブ、ABI Zero セラミックベアリング
価格:150,000円(本体価格)

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