最初にこちらの引用文をご覧ください。

 商用交流は100Vとはいえ、ふだんでも100±10Vの範囲で電圧変動しているだけでなく、しばしば異常な電圧変動や瞬停(瞬間的な停電)があったり、本来のサイン波の波形にギザギザが入って歪んだりします。そこで、電力会社ではたえず電圧変動や波形歪みを最小限に抑えながら配電して、電力の品質を保っています。
乾電池などのバッテリの直流も一定ではなく、時間とともに電圧降下します。携帯電話やノートパソコンといったモバイル機器では、電圧降下は誤動作の原因となるので自動停止する機能を持たせています。また、電子回路に流れる直流には交流成分が混入してしまうため、これが誤動作やノイズ放射の原因になったりします。完全な直流、完全な交流は理論モデルとして考えられても、現実にはありえないのです。
http://www.tdk.co.jp/techmag/power/200806/index.htm

家庭に届く交流は上記のように乱れています。
また、機器の回路は直流で動くことから整流と直流変換を行うパワーサプライ(一般的に電源と呼ぶ)を搭載しています。
ACアダプター等がその代表例です。

 

オーディオ機器のパワーサプライは、リニア方式とスイッチング方式のどちらかを採用しています。
それぞれにメリットとデメリットが存在するので混在している現状です。

 

リニア方式ではトランスといわれるもので直流変換したものを電解コンデンサに蓄え使っています。いわば貯水槽から水を供給するイメージです。
ただし安定化のために常に一定量を熱として捨てているので低効率です。
リニア方式は研究されつくされており、低ノイズで高級オーディオの定番の電源ですが、安定化のための発熱の処理、また、出力を確保するために巨大化する傾向があります。
重く、巨大な出で立ちと、消費電力を気にしないのであれば、ハイエンドモデルでは極めて安定した電気を供給できるパワーサプライと言えるでしょう。

 

一方スイッチング方式の構造説明はややこしすぎるので省きますが、NASAのアポロ計画の一環で開発が推進された新しい技術です。
リニア方式が貯水槽方式ならば、誤解を恐れずに書くとスイッチング方式は川からの水を必要な時に必要なだけ汲み上げる方式であり、極めて高効率で省エネなパワーサプライです。
高周波ノイズの対策が肝ですが、質を問わなければ携帯電話の充電器並の小型化、軽量化が可能です。安価な製品にも採用されている例は多いですが、高価な製品ほどノイズ対策に余念はありませんが、基となる川の水流が安定しなかったり汚れている場合は、リニア方式に比べ影響は幾分受けやすくなります。
最近では高効率・低発熱・省スペースを活かしつつもノイズ対策も余念がないLINNのDYNAMIKパワーサプライに代表される優秀なスイッチング方式を採用したパワーサプライも出てきています。

 

リビングオーディオを推進する私としては、機材の巨大化はオーディオマニア諸兄にしか理解されず、インテリアをぶち壊し、家族に反感を買うでしょうから、当然ながらスイッチング方式のパワーサプライを搭載する機材をお薦めします。

 

あなたの家族が、自然吸気のV8エンジンのSUVかピックアップトラックでないと、クルマだと認めないアメリカンライクならば、その限りではないかもしれませんがwww

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